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Himono bag ができるまで

東京駅から踊り子号に乗りおよそ3時間。
その終点に位置するのが伊豆急下田という港まちです。
下田は透き通るような青い海や、こんもりとした柔らかい山々に囲まれた自然豊かな場所。
さらに温泉や黒船来航などの歴史もあり、全国から多くのひとが訪れる観光地として知られています。

下田には7つの海水浴場があります。
なかでも遠浅で波が穏やかなことから、家族連れでのんびりと過ごせるのが外浦海岸。
古い町並みが残されている外浦海岸、そこに一軒の干物やさんがあります。
Himono Bag の舞台となった干物や「万宝」さんです。

漁師小屋のような店内には、丁寧に開かれた干物がずらり。
それをお店の方が囲炉裏でじっくりと焼いてくれるのです。
炭火で焼かれた干物をひとくち口に運んでみると、塩っぱさを感じず、魚のうまみと甘みが口いっぱいに広がっていくのです。
ひとくち食べたら「あ〜、うまい」とため息が出てしまいます。
「こんなに干物って美味しいんだ」。

干物の美味しさもさることながら、もうひとつの魅力はお店を切り盛りするご家族の人柄。
干物が焼けるのを待つあいだ、店主の恭一さんとの会話に花が咲きます。
恭一さん、もともとは山の方で育った方なのだそうで、小さい頃はなかなか魚が食べれなかったと言います。
「オラは伊豆でも山の方で育ったんだけど、海まで遠かったから魚なんてめったに食べれなくてさぁ。
ときどき行商のおばちゃんが山超えて干物売りに来てくれんだよぉ。
そうしんとさぁ、家族みんなで囲炉裏に炭起こしてあぶって食べるんだよぉ、そんりゃうんまくてさ〜。」
頬を上げながら、嬉しそうにそう話してくれました。
恭一さんの伊豆弁はどこか懐かしく、心に響きます。

そんな「万宝」さんの心のこもった干物と、ご家族のあたたかさに魅了され、この「Himono bag 」を作ることとなりました。